「おま「よぉ、そこのお2人さん。」」 涼の声を遮った、不気味な笑いを含んだ声。 「!!!」 その声がした方に視線を向ける。 …昨日の、男3人。 その姿を見て、あたしは一瞬で固まってしまった。 昨日のことが、鮮明に蘇ってくる。 「…っ」 あたしの手首から涼の手が離れた。 離れたとき、1人になるんじゃないかと思った。 でもそれは一瞬で、涼はあたしの手を握り、後ろに隠した。 それだけで、あたしは泣きそうになってしまった。 「…何?」 涼が、さっきよりもっと低い声で呟いた。