そこに立っていたのは。 …ムカつくメガネ君。 「な…何?」 気持ちを落ち着かせながら、そう聞いた。 なんか怒ってるような気がするけど…気のせい? 「何でまた1人でいる訳?」 気のせいじゃなくて、怒ってた。 声が低いからすぐに分かった。 でも…そんなこと言われたって。 「この道を一緒に帰る人なんていないの。」 「友達は?」 「彩未はそこの家。だから1人なんだってば。」 …どうしようもないじゃん。