「分かった。気をつけて帰ってね」 「うん!また明日ねっ!!」 「ばいばい」 あたしは彩未に背を向けて歩き出す。 いざ1人になると、やっぱり怖い。 明るいって言っても、周りに人はいないし…。 とにかく走って帰ろう。 そう思った、その時。 「…おい」 「!!!」 後ろから、低い声が聞こえた。 おそるおそる、後ろを振り向く。