「これからは、ちゃんと考えようと思う。」 「そうだね」 彩未に話して良かった。 心がすっと晴れていくんだ。 「私も一緒に行こっか?」 昨日、あたしたちが別れた場所で、立ち止まる。 彩未のそんな優しさ、すごく嬉しい。 …でも。 彩未が帰る時、1人になっちゃうから。 彩未には、あんな怖い思いしてほしくないから。 「ううん、大丈夫。まだ明るいし、走って帰るよ」 あたしはニコッと笑って、そう言った。