「あっ時間!!」 予鈴のチャイムが聞こえて来て、あたしは立ち上がった。 「彩未急がなきゃ!!」 お弁当を手に持って、階段を駆け降りる。 たぶん…間に合うはず。 「ま…間に合った…」 「話あとで聞かせてね」 彩未は平然としてるけど、あたしは結構きつい。 彩未の体力恐るべし…。 席に座ってすぐに、チャイムが鳴った。 遅刻しなかったことにホッとして、あたしは授業を聞かずにぼーっとしてた。