「ねぇ彩未!?」 「どうしたのいきなり」 本当にいきなり大きな声を出したあたし。 彩未はビックリして、あたしを見てる。 「…ご、ごめん。あのさ、クラスにカッコいい人いたんだよ!!」 「カッコいい人?」 またその話、と呆れた視線を向ける彩未。 そんな視線は見なかったフリ。 「康平って言うの!!」 「ふーん」 「今日、見つけちゃったの♪涼と友達なんだって!」 「………」 「…?」 急に黙った彩未に、首を傾げる。 あたし、何か言っちゃいけないこと言った?