「…ん?」 周りを見回して、不思議な光景に首を傾げる。 男子の顔が、赤い気がする。 熱があるのかな…。 いや、そんなわけないよね。 みんな熱あるなんて、そんなことない。 じゃぁ、どうしたんだろう…? 「罪な子ねー」 「え?」 彩未があたしを見て、呆れながらそう言った。 “罪な子”って…どういう意味? 聞こうと思ったけど、彩未はもう歩いてて。 あたしは聞くのを諦めて、席に着いた。