「ごめんね…っ」 何で涙が止まらないんだろう…。 涼に出会ってから、泣くことが多くなった。 「涼に…酷いこと言って…」 許してくれないかもしれないけど…。 あれは、本心じゃないんだよ。 「涼が好きすぎて、苦しいよ…」 「……」 「離れて行かないで…っ」 ワガママだって、分かってる。 涼にとっては、面倒くさい女かもしれないけど…。 「きゃっ」 突然、涼の香りが、あたしを包んだ。