「涼は…いつだってカッコいいよ。」 どんな涼だって、カッコいい。 地味な涼も、カッコいい涼も、あたしは好き。 「地味な男なんて、あたしには釣り合わないもん。」 「地味な人をバカにしないで!!」 「何よ急に」 拳に、ぎゅっと力が入った。 …分かってない。 涼のこと、全然分かってない。 どんな気持ちで…涼があんな格好してるのか…。