背の高い彼は、見上げないと目が合わない。




おそるおそる、彼を見た。




「…何、その名前」




さっきの優しい声は消えていた。




纏ってるオーラが、一気に黒くなった。




「あ、えっとー…ごめんなさい!!」




ここは、素直に謝るしかない。




だって、さっきの男3人と同じくらいに怖い。




よく分かんないけど、危険を感じる。




「………」




いや、じっと見ないでもらえます?




そんなに近くで見られたら、さすがに恥ずかしい…。




こういうの、慣れてないし。