「…大っ嫌い」




涼なんて、大嫌いだ。




「お前…」




「もう…いいでしょ?」




泣きそうになるのをぐっとこらえた。




「……っ」




あたしの腕から離れた涼の手。




それが、終わりを意味してる気がした。




涼は、あたしを見ようとしない。




きっと…この先もずっと。




あたしは鞄をとり、教室を飛び出した。