「光」 「あ、彩未帰ろー!!」 あたしの名前を呼んだ人を無視して、あたしは彩未に声をかける。 その人の顔が、歪む。 胸がぎゅうっと締め付けられる。 …仕方ないじゃん。 “関わらない”って…そう約束したんだもん。 「何無視してんだよ」 「きゃっ…」 涼が、ぐいっとあたしの腕を引っ張った。 嫌でも視線が重なってしまう。 ものすごく怒ってるけど、意味分かんない。