「ん…」




ゆっくりと、目を開ける。




見えるのは、真っ白な天井。




保健室だと分かるのに、時間はかからなかった。




保健室の独特なにおいがする。




このにおい、実は苦手なんだよね…。




って、そうじゃなくて。




今は、この状況を考えなきゃ。





あたしは何でここにいるんだろう…。




確か…教室にいたはず。




それから…えっと…。




あれ…覚えてない。




何でだっけ…?