「ねぇねぇ!」




蘭ちゃんはそんな視線を無視して、涼の席で足をとめた。




そして、涼に話しかけている。




少しすると、蘭ちゃんが楽しそうに笑っていた。




何で…?




涼は、女の子が嫌いなんでしょ?




前みたいに、“帰れ”って言わないの…?




涼の表情が読み取れない。




苦しい…。




「…っ」




頭が痛い……。





そこであたしの記憶は途切れた。