教室をぐるっと見渡す。 視界に入ったのは、1日ぶりのあいつ。 今日は来てるんだ…。 その姿を見れて、安心した。 それと同時に。 距離が遠くて、胸がズキッと痛んだ。 「涼くんっ」 え……。 何で…蘭ちゃんがいるの…? 教室に入って来た蘭ちゃんを、みんなが見つめる。 もちろん、あたしも。