「おはよう、光」 「お、おはよ…」 教室に着いて席へ向かうと、宗也くんがあたしを見て目を丸くした。 「どうしたの?」 「…何でもないよ。」 宗也くんは優しいから、心配してくれてるんだろうけど。 今は、その優しさは…辛い。 ごめんね。 「本当に大丈夫?」 「寝不足なだけだから」 そう言うと、宗也くんはそれ以上何も言わなかった。