「わかんない…」




「…ん?どうしたの?」




隣の席の宗也くんが、あたしを不思議そうに見る。




あれ…ひとり言のつもりだったんだけど…。




聞かれてたなんて、恥ずかしい…。




「う、ううん、何でもないよ!!」




「そう?」




「ごめんねっ」




何でか分かんないけど、謝った。




バカだな、あたし…。




何をそんなに焦ってんの。




内容バレた訳じゃないし…。