彩未が家に入ったのを確認して、あたしはまた歩き出す。




ママに怒られたくないから急ごーっと。




そんなことをのんきに考えてると。




「…っ!?」




突然、後ろから口を塞がれた。




助けを呼びたくても、塞がれてて声が出せない。




……怖い。怖いよ。




あたしは抵抗できずに、狭い路地に引っ張られた。




そしてすぐに、口を解放された。




目の前にいたのは、背の高い男が3人。




灯りがないから、暗くて顔がよく見えない。




…でも、バカなあたしでも分かる。




これは、相当ヤバいってこと。




逃げなきゃ、危ない目に遭う。