「今更だよ。入学したわけだし」 彩未がそう言って、ニッコリ笑う。 「うっ…そう、だけど…」 せっかく入学したし、退学とかしたくない。 親にも迷惑はかけたくない。 ちゃんと分かってるよ。 でも、まさかだったから。 受験のとき、周り見てなかったのかな…。 自分のことで、いっぱいだったのかもしれない。 「光、今から遊ぼう」 「……え?」 あたしは彩未の言葉に、首を傾げた。