「よー」 「……っ」 いつも通りの、涼。 さっきのことは、なかったかのように。 あたしは涼に近付けず、玄関の前で立ち止まっていた。 …どうしよう。 さっきのことを思い出して、体が動いてくれない。 「怖がんなよ。」 涼が辛そうに呟く。 また、胸が締め付けられる。 あたしは勇気を振り絞って、涼との距離を縮めた。 「本当に、ごめん。」 「……っううん」 反省してること、痛いくらいに分かったよ。