「…あのさ、」 「…何?」 仕方ないから、話を聞いてあげよう。 「今、お前ん家の前にいんだけど。」 「……。はぁ!?」 ベッドから降りて、窓へ向かう。 あたしの部屋の窓からは、家の前が見れる。 カーテンを開けて、下をみると…。 こっちを見ている涼と、目があった。 慌てて視線を逸らして、窓から離れる。 「ど、どどうしているの…!?」 また、頭の中はパニック。 冷静になんて、なれそうもない。