「…光。」




宗也くんの意味の言葉を、ぼーっと考えてると。




誰かに低い声で名前を呼ばれて、意識が戻った。




「…涼?」




不機嫌そうな表情をしてる涼。




「放課後、残っとけ」




え…?いきなりどうしたの??




「…何で?」




そう訊ねてみると、




「用事があるから」




って、また低い声で言われた。




あたしに用事…?




帰り道じゃダメなのかなぁ…。




そう思ったけど、言うのはやめた。