――昼休み。 あたしは、彩未と教室でお弁当を食べる。 春は屋上で食べてたんだけど。 今は暑いから日焼けしちゃうって、彩未が拒否。 あたしは屋上がいいんだけどな…。 でも、確かに日焼けしたくはないかも。 「あつーい」 コーヒーを飲みながら、彩未が顔を歪める。 今日はいつもより暑い。 「…あの」 「……?」 あたしたちの所に、1人の男の子がやって来た。 確か…深木宗也(ふかきそうや)くん。 メガネをかけてて、ものすごく真面目な人。 頭もいいし、信頼できるってみんなが言ってる。