年上ヤクザ




「…助けを呼んでも無駄。諦めろ。」


男は冷たく言った。















「無駄じゃなかったらどうする?」



突然聞いたことのない声がした。





「…誰だよ!邪魔なんだよ、消えろ!」


男が怒鳴った。


「フッ…。俺にとってはお前が邪魔だ。」


そう言った瞬間。


パンッ!


大きい音がして、男が私から離れた。




「……お前…。それ…。」


男の声がいきなり震えた。



「フッ…。見て分かんないか?」