「調べたから間違いない。」 私の心は闇に染まった。 自分から新しい出会いをしてって言ったくせに… ショックだった。 「諦めろ、セレナ。」 私の気持ちに勘づいたのか山下久信が静かに言った。 「…分かりました。」 私は自分のために、全てを捨てた。 「連れて行け。」 車に乗せられ、何処かに向かっている途中も私の頭の中は亮のことだ。 「…っ…りょう…っ」 私の目には涙がたまっている。