僕の鏡

それから何時間経ったように沈黙が続きながら二人で学校まで歩いた。


セミの音と周りの声がよく聞こえてくる。


走りだしたいと思った瞬間、ぼくを呼ぶ声が聞こえてきた。



『中村君おはよう。』


小田奈々が笑顔で挨拶してきた。


『おはよう』


ぼくもすぐに挨拶を返した。



『中村君がこの時間に登校ってめずらしいね。』


ぼくが理由を言おうとしたときブルドーザー女がさえぎるように言った。


『小田さん。おはよう』


中村さんは驚いてつばめ返しのようにすぐにおはようと返した。


そのあとブルドーザー女は突進するように走っていった。