奇怪な面々が『だるまさんが転んだ』をやりました

階段を下り、靴箱で上履きから靴に履き替えていると。

「おぉ、お前も登校していたのか」

龍娘の声に龍太郎は顔を上げる。

…視線の先には女子生徒が立っていた。

肩口まで伸ばした蒼い髪、透き通るような白い肌、宝石のような瞳を持つ、容姿端麗な女生徒。

片手にはバイオリンのケースを持っている。

どこから見ても男を魅了するようなロシア人留学生。

だが主に龍太郎が視線を奪われたのは。

「…今にもブラウスのボタンが弾け飛びそうだな」

「どこ見て言ってるのよ?」

龍太郎に注視されている大きな胸をグッと張って、アリスカ・テフレチェンコは睨みつけた。