鬼である龍太郎は、校門の門柱の所に立つ。

あとの三人は距離を置いて校庭に。

『あんまり距離が近いと面白くないから、この辺かな』

小夜が10メートルほど離れた位置に立つ。

「ここから徐々に間合いを詰めていくのか?」

龍娘の質問に小夜は頷いた。

『だるまさんが転んだ、の呪文と同時に龍太郎君が振り向くから、振り向いた時は動きを止めて下さい。動いた瞬間を見られた人は捕虜になります』

「全員捕虜にされたら龍太郎の勝ち、一人でも龍太郎との距離を縮められたら私達の勝ちね」

元々勝ち気で負けず嫌い。

アリスカはやる気満々に不敵な表情を浮かべた。