「じゃんけん、ぽん!」

四人のうち、龍太郎だけがパーを出した。

残る三人はチョキ。

「流石スペシャルバカの龍太郎、出すのも『パー』なのね」

感心したように言うアリスカ。

「どういう意味だ」

額に青筋を浮き上がらせる龍太郎。

『まーまー』

小夜が苦笑いする。

「では丹下が鬼だな。私とアリスカはルールを聞きながら参加する事にしよう」

龍娘が言った。