『ザ――――――』 わたしはどうすればいいの? ―アナタノゴリョウシンハナクナリマシタ― (助けて。) (怖いよっ。) 「おかぁっ…さん…おとぉさ…んっっ」 「なんでっ、なんっ…でよぉっ!」 「いなく…なっちゃうのっよぉぉー!」 わたしは…一人で雨に打たれながら、叫んでいた。 ――――――――― 「凜か?」 後ろで声がした。 (この声は…) 「あ…きちゃん。」 まだ雨は降り続いている――