職員室――
わたしが入った瞬間、先生たちが心配そうな目で見てきた。
「凜さん…落ち着いて聞いてね。」
(山ちゃんのほうが落ち着いたほうがいいと思う…)
「あなたのご両親が今日の2時頃に亡くなりました。」
・・・・。
(へぇー。って!?)
「ええぇえぇぇー!?」
思わず叫んでしまったι
「先生、嘘でしょ?」
山ちゃんは無言でテレビをつけた。
『えー、今日の12時頃に○○市の○○で火事がありました。火は一時間後に消し終わりましたが、住宅一棟が全焼しました。被害者は○○にお住まいの水沢瞳さんと水沢透さんで、全身大火傷の重症、2時15分に死亡が確認されました。』
(え、ウソっ…)
突然のことで頭が真っ白になった。
「…とりあえず病院に行きましょう。」
「はい…」
わたしは山ちゃんの車に乗って病院に向かった――

