「んー、熱は大丈夫そうだな」 そう言って瀬野くんはパッと離れると、「ゆず?」と固まる私の顔を覗きこんできた。 「……あ、あの私、ちょ、ちょっと…な、菜々ちゃんの所に…」 真っ赤な顔を見られるのが恥ずかしくて、瀬野くんと目を合わせないように急いで廊下に出た。 な、なにこれ…。 心臓がバクバク激しくなって鳴り止まない。