キミを想う。




近付いてきたかと思うと、カシャ…といきなり写真を撮るとユキくんは「…似合ってる」とちょっと可笑しそうに微笑んだ。



「真田くん、今笑った!?」


ユキくんが笑うのが珍しいのか女の子二人はびっくりした声をあげた。


笑ったというより、正しくは笑われた…の方があっていると思う。




「…鏡見た?」


そんな二人を無視して、ユキくんは窓際にある姿鏡を指差した。



ユキくんに言われてまだ自分の姿を確認していないことに気が付き、慌てて姿鏡を覗く。


そこには青いフワッとしたワンピースに白いフリルのついたエプロン、髪をアイロンで内側に少しカールされ黒い大きなリボンをつけた、白いうさぎのぬいぐるみを持った姿が写っていた。



な、なにこれ!?


びっくりして言葉にならない私は自分の姿を見て固まってしまった。



「不思議の国のアリスちゃんでーす!!」


女の子二人が声を揃えて笑顔で教えてくれる。



「…えっ!?き、着替えてもいいですか?」


あまりの恥ずかしさにカーテンの方へと隠れようとするが、「ダメですよ!」と一人の女の子に止められる。