キミを想う。




校舎の外に出ると沢山の人で更に賑わっていた。


チラシ配りをする人や、お金とチケットを引き換える人、部活動の出し物で中庭でサッカーや剣道部が技を見せている。


「すごーい!」と生徒や保護者からパチパチと拍手が起こる。




「はい。アメリカンドッグ」


「ありがとう」


中庭にあるベンチに座り、瀬野くんが買ってきてくれたアメリカンドッグを食べる。


二人きりでご飯とか初めてかもしれない。


そう思うと恥ずかしくてアメリカンドッグに噛み付くのすら緊張してくる。


瀬野くんは全く気にしてないみたいだけど…。



とりあえず何か話題がないかと考える。


色々考えた結果、「加穂さんは来ないんですか?」と口にしていた。



「加穂?どうだろ。来てとは言ったけど」


アメリカンドッグを食べながら、首を傾げる瀬野くん。



「加穂から何か聞いてるんでしょ?」


困ったように笑う瀬野くんに、「えっ?」と言葉に詰まる。



「俺が映画に誘ったら、ゆずも誘おう!とか変じゃん?」


気付いていたのか…と内心焦る。