キミを想う。




「2名様こちらにどうぞ」


「オレンジジュース補充して!」


「これ3番テーブルに運んで!」


文化祭開始から2時間が経ち、カフェも徐々にお客様の数が増えて来た。


ここの制服の生徒や、違う制服の学生、保護者や兄弟など、様々なお客様がカフェにはやって来ていた。



接客をしている生徒は席の案内や片付け、注文と慌ただしさを見せないように、笑顔で仕事をしていた。



とても楽しんでいるように見え、カーテンで仕切られている裏方のスペースから、たまにカーテンの隙間から見える教室を羨ましそうに三和くんは覗いていた。



「いいよなー。俺もあっち行きたかった」


紙コップに注文の入ったオレンジジュースを注ぎながら文句を言う。



「…そ、そんなにウェイターしたかったんだね」


「おー。あの姿格好良くね?絶対、郁斗より似合ってたと思うけどな」


なんで俺はダメなんだよ…とブツブツと不満を言いながらも、手際良くジュースやお菓子を準備していく。