キミを想う。




「菜々子んとこ行く時声かけて」


「う、うん…」


教室へと戻って準備を始める瀬野くんに返事をするが、今からドキドキが止まらない。


今日一日大丈夫かな…。


この時、ユキくんからメッセージが届いていることに気が付いていなかった。





時計の針が9時を示すと、「もうすぐで文化祭が始まります、各クラス…」と校内放送が流れ、一段とクラスが騒がしくなる。



「それぞれ持ち場について準備して!」


文化祭実行委員の女子生徒が声を張り上げ仕切り始めた。



私達のクラスはカフェをする。


もちろん私は裏方で、コーヒーやジュース等の飲み物やお菓子の補充をする係だ。



瀬野くんは黒いウェイターの格好で接客をする。


三和くんもウェイターを志望していたが、見た目が怖いとお客様が逃げると言われ、私と同じ裏方に回された。



各自、任された持ち場につき、いよいよ2日間に及ぶ文化祭が始まった。