キミを想う。





映画が終わると、ユキくんが「…腹減った」と言うのでカフェに入った。



「…何にする?」


「え、えっと…」


どうしよう!


何がいいか全然決められない。


サンドイッチもパスタもオムライスもどれも美味しそう!


菜々ちゃんとならいつも半分こするんだけどな…。


なかなか決められず悩んでいると、「じゃあ、これとこれとこれ」と適当に注文を済ませるユキくん。



「あ、あの…ごめんなさい」


先にレジで注文をしてから席につくスタイルのお店で、ぐずぐずしていると後ろに並んでいるお客さんに迷惑がかかるので、さっと勝手に頼んでくれて良かった…とホッとする。



「あ、お金…いくらですか?」


「別にいいよ。これぐらい」


「で、でも…」


「それに俺が好き勝手に選んだやつだし」


そう言ってユキくんはお金を受け取らず、トレイに載った飲み物や料理を落とさないように席まで運んでくれた。