キミを想う。




「うわー…なんだこれ?」


山積みにされた資料の量に驚き固まる瀬野くん。



「多いでしょ?だ、だから私がやるから、瀬野くんは教室戻ってくれて大丈夫だよ?」


「いやいや、何言ってんの?これ、ゆず一人だと一生終わんないでしょ?」


呆れながら資料の山を見渡し、「資料整理、どこからする?」と聞いてくる。



「あ、えっと…そっちは片付いたから、ここからしようかなって…」


今日、整理をしようとしていた場所を指差す。



「……ゆず、いつから資料整理してんの?」


「えっ?えっと…入学してすぐ」


「はっ?マジで!?もう7月だけど…」


マジか…と呟き絶句する。


多分、山積みにされた資料を見て、果てしなさを感じたのだろう。



「そっか…。まぁやるしかないか」


そう言って黙々と作業をし始めた。