購買部に入った瞬間、一年生と思われる男子がフっ飛ばされてきてすぐ横の壁に叩きつけられた。

ソイツは気を失ったらしく、力なく崩れ落ちて動かなくなった。

周りにはすでに幾人かの生徒が転がっていて、その中の幾人かは這い上がろうともがいている。


サーキットでは速さが求められたが、ここでは強さがものをいう。

ルール無用の食い物争奪デスマッチはもう『何でもアリ』だ。

僕はカウンターに群がる生徒達の中でも、いつもヤキソバパンが並べてある辺りの群れの最後尾にタックルするように突っ込み雄叫びを上げつつバトルに参戦した。