漆黒の瞳

 




考えながらも足を動かすが、ついに追いつかれた。


先程強く掴まれて赤くなっていた腕を、再び掴まれる。



「追い付いたぜ」



にやにやといやらしい笑みを浮かべ、私を地面へと投げ出す男。

もう一人も追い付いてきて、上から私を見下す。


地面に横たわった私は、反撃方法を考えるが、既に遅かった。

私を地面に投げ出した方の男が、覆いかぶさってくる。

両腕を左手で掴まれ頭の上の方で押さえ付けられて、足はもう一人の男に押さえ付けられた。



「――っ嫌!」



思わず私らしくない甲高い声を発して抵抗するが、所詮私は女。

男の腕力には敵わず、それは無駄に終わる。

恐怖で涙が滲んだ。それを悟られるのは、負けを認めるようで嫌で、目をつぶり、唇を噛み締めて必死に我慢する。

男は引きちぎるように私の服を脱がせた。


そして――――








ドスッ





人を殴る生々しい音が聞こえた。