漆黒の瞳

 



――どうするべきか。


相手は男とはいえ、二人ぐらいなら立ち向かえないこともなくはない。

私は幼い頃、空手やら柔道やら剣道やら……様々な武道を習っていたから。勿論、武道だけではなくて、ピアノやバイオリンや茶道やその他諸々も。

しかし、もし、万が一相手が刃物か何かを持っていたら、多分勝てない。

――私は刃物が苦手だ。尖端恐怖症というわけではないけれど、自分が扱う分にはいいが他人が刃物を持っているのを見ると、寒気がする。

もし、刃物を突き付けられたら、私は間違いなく怯むだろう。