しばらくするとみんなが集まっていた
ニヤニヤしぱなっしの菜々と環も長い長いトイレから
帰ってきた
「どうだったのよぅ〜?!」
菜々がノリノリで聞いてくる
「最悪でしたよ…」
ボソッと答えると菜々の表情はどんどん暗くなっていく
「菜々のせいじゃないよっ!後で話すからっ」
ニコっと笑うとだんだん菜々も笑顔になってくる
「ではファミレスでも入っちゃいましょ〜」
みんなでファミレスにきた
今、シーンとなったのは
きっと
誰もが席順のことを考えたからだろう
麻衣と高杉くんは二人で座って
みんなを手招きする
「えー!もうできたの?」
環が聞くと、二人して照れて
コクっと頷いた
「「「「ひゅ〜おめでと」」」」
自然にみんなは二人を囲むような形で座った
私の隣は村田くんだった
話したことないよな?
んー
何も知らないかも!
なんて考えてると
村田くんの口が開いた
「はじめましてっ」
ニカッと笑う彼は素敵だったけど
どうしても滝村くんと比べてしまった
「名前で呼んでもいっ?」
いきなりの会話に頷くしかできない
「琴っよろしくなっ!俺は光汰でいいからっ」
その言葉を残すと何故か滝村くんとトイレに行ってしまった
村田くんは顔はまあまあのイケメンだけど滝村くんほどではない
でも何か人を引きつけるものがある
あの笑顔は女の子からしたら反則だもん

