「あのう…。あなたも遅刻したんですか??」




私がそう言うとその男の子は優しく微笑んだ。




「ああ。遅刻した。
でも、始業式始まってるから今更行っても怒られるだけだし。」



「そうですか…。」



私はその男の子の前を通りすぎて校舎に行こうとした。




「君、名前は??」



突然、私の腕を掴んで聞いてきた。