「茉奈ちゃんってさ、好きな人とかいないの?」

いたらどうしよう、俺…


「い…いるよ?でも、手の届かない人。」

手が、届かない?
彼女がいるとかか?


「手が届かないって?」

聞きたくないのに、聞いてしまう

「えっとね、私の好きな人、年上なの。」

は…?

「大丈夫じゃあないの?年ぐらい…」

茉奈ちゃんは、ふるふると顔を横に振る

「な、んで?」

ヤバい相手なのか?

茉奈ちゃんはしばらく黙っていたが、
覚悟を決めたかのように話し出した