特別大きくも小さくもないグラウンド。野球部、陸上部、テニス部などが練習しているのは見えるが…どうもサッカー部が見当たらない。
私がキョロキョロしていると「駛ぁぁぁぁぁ!!!!」と叫ぶ声が聞こえてきた。それと同時に、ドタドタと駆けてくる音も。
「…五月蝿いなぁもう…」
足音の方に目を向けると、青いTシャツを着た男の子が。その後ろには同じく青いTシャツを着た、ポニーテールの女の子も。
「駛!!遅いじゃん!!今日は俺達二人なのかと思ったよ!!なぁ凪!!」
「そうだよ!二人でサッカーの寂しさ、駛だってわかってるでしょ!って…その子だれ!?」
「二人も三人もそんなに変わんないと思うけど?谷原ちせさん。はい、二人とも挨拶。例の都会っ子ちゃんです」
駛君の最後の言葉に二人は急に目を輝かせ、私を凝視した。
「ちせちゃんよろしくね!!私、梶山凪!!あ、ちなみにこいつは'さわやかたかや'の愛称で有名な隆弥君です」
「自分で言うっつの。はじめましてちせ!!爽やか隆弥で有名な吉野隆弥です!よろしくな!!俺のことは隆弥でいいから!!」
「そこは自分で言うなよ…」
「あ、隆弥ずるい!私もちせって呼ぶから凪ってよんで!!」
「え、じゃあ、凪と、隆弥。よろしくね」


