「学校には自転車で行くんだけど…ちせさん無い…よね。後ろ乗って。」
エナメルのバッグをカゴに入れて自転車の荷台を叩く
「えっ!いいよ重いし走るよ」
「それじゃ間に合わないよ」
半ば強引に私の腕を引っ張る
「警察には見つからないようにしようね」
しぶしぶ荷台に乗った私の方を振り返り、駛君はにこりと笑う
駛君からそんな言葉が出るとは思わなかった…
そう思ったのも束の間。「うわっ」
ぐいんと自転車が前に進み、私の体重は後ろへ
「ちゃんとつかまって!」
「う、うん!」
言われて私は駛君の服をちょっとだけ掴む
考えてみれば男の子と二人のりなんて初めてだったから緊張した


