「お前………そこから動くなよ?………今から殺してやるから……」




俺の邪魔しやがって……。


俺はいつも以上に低い声で言い放つ。




席からゆっくりと立ち上がった俺を見て、輝はダッシュで教室から出て行った。




「あぁッ!?…クソッ!!逃げられた!!」


「こらこら、本気で悔しそうな顔しない。いつか華鈴傷害罪で捕まっちゃうよ?」


一部始終見ていたのか、凪がけたけた笑いながら俺を止める。




「つってもさぁ…悪りぃのあいつだし」


「だからね、隠れてやんなきゃ!」


「そっか!」




「「「そっかじゃねぇ!!」」」


納得した俺に周りの全員はつっこんだ。