唯一分かるのはその場所が幼い頃によく遊んだあの錆びれた公園ということだけ。


キスしたのがあのブランコの上だったからだ。




(昔よく遊んだあの子と関係があるのか……?)




公園を思い出してふと思う。


そういえば水城ってあの公園の近くに住んでるんだよな……。




と、次の瞬間頭に衝撃が走る。




勢いよく体を起こした俺の目に映ったのは、当然輝だった。


「やぁっと起きたよ!マジで心配したし!!」


満面の笑みで言う馬鹿。




お前は自分の心配をした方がいいと思うぞ?