《華鈴side》




「その代わり今からすることで、絶対に俺のこと殴るな」




そう言っていきなりキスしてきた水城。




ちょっと待て!と言おうとしているのにキスのせいでうまく話せない。


断片的に口から発せられるだけだった。




おもわず手を握りしめたところで、さっき言われたことを思い出す。




(な、殴れない……)




しょうがないので、手で押すがビクともしない。


そんなことしているうちに、唇がこじ開けられる感触がして冷たいものが入ってきた。




(し、舌ぁ!?)




抵抗する力を強めようとしたが、だんだん頭がボーとしてきて気が付いたら水城は俺から離れていた。