華鈴が開け放っていったドアを見つめながら昨日のことを思い出す。
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『俺が裏切った……?』
『何とぼけてんのよ!華鈴は記憶喪失になって大変だったのに、あんたは華鈴のことを裏切った!!』
『ちょっと待て、…記憶喪失ってどういうことだよ!?』
俺は赤澤に詰め寄る。
『厳密に言うと一週間程だけど、一部の記憶が欠落してるんだって…』
『何でそんなことになったんだよ!?』
珍しく声を荒げた俺に赤澤は驚くことなく答える。
『華鈴、事故にあったの……幸い外傷はかすり傷ぐらいですんだんだけど、頭を強く打ったせいで事故の一週間ぐらい前からの記憶がなくなっちゃたの…』
それは俺にとって衝撃的なことだった。


